人は誰かと関わりながら成長してゆく。そんなことに気づかされます。

『ナミヤ雑貨店の奇蹟』

東野圭吾著
角川書店(2012年)


♣♣♣

小説のご紹介です。
東野圭吾さんの作品はサスペンスが多いように思いますが、最後には心温まるエンディングが待っているものもあります。

 

小説を読むことは自分の世界を広げることにつながります。
通学のお供に小説を読んで楽しい時間にしてはいかがでしょう?

 

この「ナミヤ雑貨店の奇蹟」は、少年時代を児童養護施設で過ごした幼馴染の3人を中心に物語は進んでいきます。
この3人がちょっと悪いことをします。そして、もう廃業してあるナミヤ雑貨店に一晩身を隠すのです。
ところが、この雑貨店で不思議なことが起こるのです。もう誰も住んでいない雑貨店の郵便ポストに手紙が届くのです。
それも、時代が異なった人から。その内容は悩み相談です。
幼馴染3人は悩み相談に真剣に返事を書くのです。

果たして、雑貨店の店主だったおじいさん。そして幼馴染の3人との関係は。
悩みを手紙にしたためて投函する相談者たち。
たくさんの人が登場してきます。
これらの人々は、最後にはどうつながっているのか・・・。
幼馴染の3人の心はどのように成長するのか?

 

人は一人きりでは生きていけません。
誰かと関わりあいながら成長していきます。
明日も頑張って生きようと思える作品です。
ぜひ、読んでみてください。


2020年2月
こども学科 准教授 近藤清華

一般図書
[請求記号:913.6/H]

 

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