映画で話題の三国志-理解を深めたいあなたへ

『三国志』(全10巻)

吉川英治著
六興出版(1975年)


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最近まで「レッドクリフ(赤壁)」という映画が上映されていたのをご存知でしょうか?かなり頻繁にテレビCMが流されていたので名前だけでも聞いたことがあるかと思います。実はこの映画は,『三国志』のクライマックスのひとつ、「赤壁の戦い」を描いた作品なのです。

『三国志』は,歴史書である陳寿著の『三国志(正史)』と、物語である羅漢中著の『三国志演義』の2つに分けられます。前者は、魏・蜀・呉の国ごと人物ごとによって出来事が書かれており、人物事典のような体裁をとっているのに対して、後者は、ドラマティックに脚色された、史実とは異なった内容となっています。一般的に『三国志』というと後者を示す場合が多く、そのエキサイティングな世界が多くの小説家の独自の解釈によって描かれています。その中でも,吉川英治の『三国志』 が、読みやすさや内容の充実度に定評のあり、特にお奨めしたい1冊です(実は10冊あるのですが…)。

ただ、注意する点が一点あります。それは、あまりにも多くの登場人物が出てくるため、物語が進んでいくうちに記憶することができずに混乱してしまうことです。ページを元に戻して読み直してみる、目次部分の人物の紹介等で名前を確認する、など工夫して読み進めてみるとよいかもしれません。


2009年8月
ビジネス実務学科 准教授 小島 望

一般図書
[請求記号: 913.6/Y/1~10]

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