名医が実践!「心も体もラクになる99の行動術」×2冊

リセットの習慣

小林 弘幸 著
日経BP(2022年)

はじめる習慣

小林 弘幸 著
日経BP(2023年)

ビジネス実務学科 齋藤 篤史 教授 推薦図書)


 

 著者は順天堂大学医学部の小林弘幸教授で、国際的な学会でも指導的立場で活動を行っている自律神経研究の第一人者としても知られています。
日常生活にはさまざまなストレス要因があり、体調を崩すこともあります。人間関係の悩みや、仕事の疲れ、家族や友人との関わりに関する心配事など、睡眠不足を引き起こすこともあります。

 本書では、これらのストレスを少しでも軽減するための習慣や行動について紹介されています。
 私が本書を推薦する理由は2つあります。
 1つ目は、私が約40年間一般企業で勤務していた経験です。私は顧客、サプライヤー、社内、業界関係者など、多くの人と関わってきました。学生時代と異なり、社会人として避けられないさまざまな人々との関わりで悩みや心配事も多くありました。そんな中、本書を読んでみると、その内容の多くが自分が実際に経験した場面と重なり、紹介されている習慣で悩みや心配を軽減できたことを実感しました。自分の経験を踏まえて、本書で紹介されている習慣が非常に有効であったと改めて感じたからです。
 2つ目は、前職での仕事を通じて2人の医学者とお会いする機会があったことです。1人目は、免疫学の第一人者である順天堂大学の奥村教授で、「腸内環境と免疫力」について教わりました。数年後、同じく順天堂大学の小林教授(本書著者)からは「自律神経」について教わりました。その中でも特に印象に残った言葉があります。それは、「心も体も人生も腸内環境で決まる。腸内環境次第で免疫力が高まり、脳腸相関によってメンタルも安定する」というものでした。

 それ以来、免疫学や自律神経に対する興味が深まり、自分に合った習慣を心がけるようになりました。その結果、体調管理や健康管理が格段に向上しました。

 どちらの本も「自律神経」を整えることで、健康な体と心を作る習慣・方法について具体的に書かれており、〘「心も体もラクになる99の行動術」×2冊〙を学ぶことができます。これらを同時に読むことで、理解が深まると考えています。

 【リセットの習慣では、ストレスを減らすための「軸を持つ、ブレをなくす」、また「自分、仕事、人との向き合い方」や「疲れが消える体のリセット術」などが紹介されています。一方、はじめる習慣では、「ストレスを減らすための毎日の工夫」、「気持ちを整える方法、モヤモヤやイライラを上手に軽減する方法」、「食を整える方法」などが紹介されています。

 重要なのは、これらの「習慣」がすべての人に当てはまるわけではないということです。本書を参考にし、自分にできそうなことから実践して、自分に合った「最適な習慣」を見つけてください。
 社会人生活を始める前にぜひ読んでみてください。きっと役立つ情報がたくさん得られるはずです。

 

2024年12月
ビジネス実務学科 教授 齋藤 篤史

一般図書
[請求記号:498.3/K]

 

 

 

 

 

 

 

一般図書
[請求記号:498.3/K]

 

c 2016-2025 Information Media Center, Saitama Gakuen University, Kawaguchi Junior College. All rights reserved.