みんな、他人から「認められたい」と思っている

『「やる気アップ」の法則』

太田肇著
日本経済新聞社(2008年)


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本書は、『認められたい!―がぜん、人をやる気にさせる承認パワー』を文庫化したもので(税込800円)、平易な文体で書かれたビジネス書です。

「あなたは何のために働いているのですか?」と聞くと、「お金のため」、「自分の能力をためすため」
といった答えが返ってきます。

企業経営において、人間が何を欲し、何によって動機づけられているのかを明らかにすることは重要なことです。

バブル経済崩壊後に導入されていった、人間はお金で働くという「経済人」モデルを前提にした成果主義は、
働く人たちに不満や不安を与え、仕事へのやる気(モチベーション)を十分に引き出すことができませんでした。

本書は、人間や組織を本当に動かしているものは、名誉欲・自己顕示欲・功名心・プライド・メンツといった「承認欲求」であることを強調します。ひらたくいえば、人は他人から認められたいという強い欲求を持っており、それが人や組織を動かしているのです。

今の企業経営に必要なのは、「承認欲求」を満たしてあげることです。昨今では、社員同士がほめあったり、感謝のカードを贈ったりさせている会社も出てきています。従業員を「ほめる」ようになってから職場の雰囲気が明るくなり、離職者が減ったという事例も出てきています。

本書を読んで、「ほめられたい」、「認められたい」といった欲求が、企業経営にとっていかに重要かを確認してほしいと思います。


2011年11月
ビジネス実務学科 専任講師 山本重人

一般図書
[請求記号:336.4/O]

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