社会生活の基本マナー―行儀作法を改めて考える

『行儀作法の教科書』

横山験也著
岩波書店(2010年)


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行儀作法が学校で教えられていた!?

「ハサミの受け渡しちゃんとできますか?」
こんなことを聞くと、何言ってるんだ!誰でもできるだろう!と思うかもしれません。でも、出来ない人が多いんです。

「刃先を人に向けてはいけない」と子供の頃に、親や祖父母からよく言われていた身からするととても不思議ですが・・・ハサミやホチキスを貸して、返してもらう時に“ゾッ”とすることがよくあります。

この本には、「明治時代には学校で行儀作法が教えられていた」さらに「教科書までもが存在した」というという衝撃的!?な事実が記されています。
そして、「行儀作法の基本は、人への思いやりであり、周囲の人を不快にしないこと」と記されています。

社会生活を営むうえでの基本的なマナー。
あなたもどれだけ出来ているか、この本で確認してみてはどうでしょう?
知らないと恥ずかしいこと、知らなかったと驚くことなど、たくさん載っています。

行儀作法や礼儀作法は、できて当然で、できたからと褒められたりすることではありません。でも、できなかったら「コイツこんなことも知らないのか」と“常識知らず”のレッテルが貼られてしまいます。

さてここで、ひとつピックアップしますので、試しに答えてみてください。

お風呂で湯船に入る前に行う作法は、次のうちどれ。
(1)あらかじめ桶やいすを使う場所にセットしておく
(2)身体にお湯をかける
(3)湯船に向かって一礼をする




答え(1)皆が入る湯船を汚さないように、身体を洗ってから入りましょう。

ね、当然のことでしょう。
でも、温泉などに行くとやっていない大人を見かけたりしませんか?
社会に出て、恥ずかしくないように、知らないことは今のうちに身につけてみてはどうでしょうか?

例示がちょっと古いものもありますが、それはそれで楽しめますよ。


2010年10月
情報メディアセンター K.S

一般図書
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